球団枠超えた人気者、つば九郎担当者死去 選手も追悼 田口「こんな僕を受け入れてくれて」広島・小園も「出会えてよかった」球界、スポーツ関係者も悼む
ヤクルトは19日、球団マスコットのつば九郎の担当者が亡くなったことを発表した。球団は「これまで、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました。球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します」と悼んだ。その上で「今後の活動については、しばらくの間休止となることをお知らせいたします」と説明した。
ヤクルトの田口麗斗投手は自身のXで「こんな僕を受け入れてくれて本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。広島の小園海斗内野手は2ショット写真とともに「つば九郎さんに出会えてよかったです!沢山の感動をありがとうございました!ご冥福をお祈りします!」と、しのんだ。元ヤクルトの秋吉亮氏は「うそだよね…?」と悲しみ、「先月仕事で一緒だったとき、また近いうちにパトロール行こうね!って話してたのに」とやり切れない思いをつづった。元西武のGG佐藤氏は自身がフリップ芸に挑んだ写真とともに「このフリップ芸もあなたからパクったものです。あなたの影響力は絶大でした。ゆっくり羽を休めて下さい ありがとうつば九郎」と感謝をつづった。
燕党のマラソンランナー、神野大地もつば九郎との2ショット写真とともに「心よりご冥福をお祈りします」と、追悼した。
つば九郎は1994年4月9日に神宮球場でデビュー。愛くるしい見た目とは裏腹に舌鋒(ぜっぽう)鋭く世相や野球界を斬るフリップ芸で屈指の人気マスコットに。五回終了後に行われるヘルメットを空中で回転させてかぶることに挑戦する「空中くるりんぱ」も人気となったが、これまで成功はなかった。毎年の契約公開も反響を呼び、今季は1月28日に年俸6万円プラスヤクルト1000の飲み放題でサインしていた。その人気は球団の枠を超えて、日本プロ野球界でナンバー1といえるマスコットに。他球団の選手との交流や現役時代3度の3冠王に輝いた落合博満氏とのほっこりするやりとりなども話題となった。




