巨人・田中将 復活へ着実 変化球解禁33球 スライダー「横振りになりやすいので」まだ封印
「巨人春季キャンプ」(9日、宮崎)
巨人・田中将大投手(36)がブルペン投球で変化球を解禁した。この日はキャッチボール後に即ブルペン入り。立ち投げ後にまずは捕手を定位置から約1メートル後ろに座らせて10球。さらに捕手を定位置に座らせてカーブ、スプリットを交えて33球を投げ込んだ。
前日は久保康生巡回投手コーチによる個別指導をキャンプ後初めて行わず肩を休めた。この日は最後の3球で内外角へ、これまでよりも強度を上げた直球をしっかりと制球した。
久保コーチは「遠くに投げる感覚を出した。ボールが(定位置の時の)キャッチャーを突き抜けて投げさせるようなイメージ」と説明。左足を後ろに引くのではなく、横にスライドするノーワインドアップでの新フォームも「良いですね。動きがカチッと締まっている」と仕上がりは順調だ。
体の縦回転を意識するため田中将は「横振りになりやすいので今日は入れなかった」とスライダーをフォームが固まるまで封印。それでも「次のクールで、もう少し強度が上がったボールを投げられれば」と復活へのステップを着実に踏んでいるようだ。