日本ハム・清宮 牛骨バット効果実感の二塁打 新庄監督珍しく絶賛も注文「バックチュクリーン」へ

 「日本ハム紅白戦、白組2-3紅組」(9日、エナジックスタジアム名護)

 日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が9日、牛骨バットを使用した紅白戦で右中間を切り裂く二塁打を放った。今キャンプから使用している新相棒で、さらなる覚醒を予感させる一打。新庄剛志監督(53)を思わずうならせた打球となったが、まだまだこんなもんじゃない。さらなる注文もつけ、期待を寄せた。

 外角寄りの球を、清宮は迷うことなく振り抜いた。打球は瞬く間に右中間を切り裂いていく。「外の球をセンターにっていうイメージなんで、僕らしい当たりだったんじゃないかなと思います」。ようやく出た文句なしの快音に少し安堵(あんど)。だが、手応えとは別の発見もあった。

 8日の紅白戦から試しているのが、今季から解禁になった通称“牛骨バット”だ。「牛骨など硬質でのしごき」により表面加工を施したバットが使用可能となったことで、清宮も現在使用感などをテスト中。「今日やっと芯に当たった」ことで、「打球が速くて抜けていった。牛骨効果かもしれないっすね」と早くも違いを感じた。

 NPBは調査の上で反発係数に変化はないとしているため、あくまでも感覚的な問題。だが、「自分の感覚的にも抜けると思わなかったけど、おぉ!!そこまで抜けたか」と驚いた。打球速度の違いを肌で感じられたことで、今後も継続して試していくことに決めた。

 外角球を中堅方向にはじき返す打撃練習は、3年前から取り組んでおり一定の成果が出つつある。打球を見た新庄監督も「左中間に持っていきたくなるコースを、右肩開かずに右中間に打った。彼以外はできない」と珍しく絶賛。だが、「ホームランを打てと。センターバックチュクリーン」と注文も忘れない。可能性を信じているからこそのゲキ。結果で応えるだけだ。

 ◆牛骨バットとは 日本野球機構(NPB)が今季から公認バットに関する規則の一部を見直し、「プロ野球公認バットに関する規則」の第5条(品質基準)に禁止事項として明記されていた「圧縮加工(牛骨など硬質でのしごきを含む)」から、「(牛骨など硬質でのしごきを含む)」の記述が除外された。これにより、牛骨などによるバットの「表面加工」が解禁されることになった。

 牛骨などでのしごき加工は米国のメーカーでは一般的な加工法で、表面を硬くすることや、木目を埋めることが目的。また、長嶋茂雄ら往年の名打者は当時、バットを牛骨でしごいて脂を染みこませていたという。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス