DeNA・山本 復活告げる“チーム1号”に笑顔 昨季9月に右尺骨骨折 約5カ月ぶり実戦で一撃
「DeNA紅白戦、白組6-3紅組」(8日、Agreスタジアム北谷)
DeNA・山本祐大捕手(26)が紅白戦に白組の「5番・指名打者」としてスタメン出場し、三回に“チーム1号”となる左越え2ランをマークした。昨季9月15日の広島戦(マツダ)で右尺骨を骨折。約5カ月ぶりとなる実戦で、復活を告げる一撃を放った。
海風に乗って運ばれた打球は、左翼席で弾んだ。「追い風が後押ししてくれたけど、しっかり自分のスイングができたのが良かった」。森唯の投じた初球を迷いなくとらえ、「誰も僕が(チーム1号を)打つとは思わなかったんじゃないですか」と白い歯を見せた。
昨季、108試合に出場し打率・291。球界屈指の「打てる捕手」に成長し、チーム17年ぶりの捕手としての規定打席到達が期待されていたが、骨折で断念。日本シリーズ出場もかなわなかった。
そんな背番号50は、金属プレートが埋め込まれたままの右手首に目をやりながら「けがはもう大丈夫。試合勘みたいなものはズレている感じもなかった。今年はやるぞって気持ちで来ている」と宣言。鮮烈なアーチ発進が今季の活躍を予感させる。