高木豊氏 侍J世界一リリーバー2人の復活を予想 難病克服を目指す阪神の右腕&ダルビッシュが期待した男
野球評論家の高木豊氏が24日、自身のYouTubeチャンネルを更新。「絶対に復活できる!!選手 投手編」として2023年に侍ジャパンの世界一に貢献したリリーバーの名前を挙げた。
高木氏が真っ先に名前を挙げたのは阪神の湯浅。昨年、難病の黄色靱帯骨化症を患い、8月末に手術を受けた。現在はリハビリも順調に進み、ブルペン入りするまで回復。高木氏は「湯浅の魅力は岡田監督が日本シリーズで一人一殺で使ったように、甲子園の雰囲気を変えられる。そういう選手はなかなかいないし、その1人。復活した時には球場の雰囲気を変えてくれる」と評し、復活のポイントとして「湯浅のストレートは違うと言わしめた。そのストレートが復活してほしい」と直球のキレを取り戻すことが課題と分析した。
「とにかくあのマウンドに戻ろうと。どういう形であれ、そういう気持ちでやっていると思う」と右腕の気持ちを慮った高木氏。昨年は1軍登板がなく、22年に59試合登板、43ホールドと鮮烈な成績を残したが、23年も15試合登板にとどまった。それだけに輝きを取り戻せば、藤川新監督にとっても大きなブルペンのピースになりえる存在だ。
そして高木氏はオリックス・宇田川優希投手の名前も挙げ「去年は復活しよう、復活しようという思いは感じられたけど、宇田川の投球ではなかった」と評した。昨年は右肩痛で出遅れ、9月には「右肘浅指屈筋の筋損傷」と診断されて離脱。1軍ではわずか13試合の登板にとどまった。
「(本来の姿を)取り戻すために球団みんなが考えているかどうか。勤続疲労はあるよ。勝つって大変。それだけ酷使しているから」と語り、「宇田川が出てきたらきょうは勝った。そういうピッチャーだったからね」と言う。侍ジャパンではダルビッシュから寵愛を受け投手陣を「チーム宇田川」と命名したことも話題となった。
宇田川は育成ドラフト、湯浅はドラフト6位でプロ野球の世界に飛び込んだ。それでもチャンスをつかんで1軍のマウンドで輝きを見せ、侍ジャパンにも選出された。2023年のWBCでは世界一に貢献した2人のリリーバー。復活へ高木氏も「頑張って欲しいよね」と期待を込めた。




