高校野球「1週間500球」今春から正式導入 球数制限「特別規則」として 高野連理事会
日本高野連は23日、大阪市内で理事会を開き、投手の障害予防を目的とした「1人の1週間の総投球数を500球」とする制限を、今春から高校野球特別規則として正式に導入すると発表した。
20年からの試行期間を終え、整形外科医らで構成する「投球制限検証ワーキンググループ」から結果報告を受けて判断。日本高野連と都道府県高野連が主催する公式戦と明治神宮大会、国民スポーツ大会が対象となり、罰則規定はない。同グループは甲子園大会での投手の投球数が、肩や肘の痛みの発生に与える影響を検証。制限の試行導入後は痛みの発症確率が導入前の0・91倍となったことなどを確認した。
早実のエースとして06年夏の甲子園優勝へ導いた斎藤佑樹氏(36)は、決勝の延長引き分け再試合も含めた6試合で計948球を投じた経験を踏まえ、「投球数の制限だけではケガを完全に防止することはできません。別のルール改正なども検討していただき、ケガの予防にもいい影響を与えることを切に願っています」とコメントした。
また、サングラスの使用が「主催者や審判委員の許可制」から「申し出制」に変わるほか、アンダーシャツ、保護具の使用についても一部変更が発表された。