楽天は１７日、今季のスローガンが「キ！」に決まったと発表した。三木肇監督（４７）は片仮名一文字に込めた珍スローガンの意味を説明し、チームも心「キ」一転で１２年ぶりのリーグ優勝を目指していく覚悟を語った。

　基本の「キ」、気合の「キ」、歓喜の「キ」。さまざまな「キ」を三木監督自ら調べ、「たくさんいい言葉があった」と一つではない込められた思いを説いた。またこれらの言葉を重ね合わせることで優勝への鍵、ＫＥＹ（キー）につなげていく意味も込められている。

　今年は５年ぶりに１軍監督へ再任。１９年から２度、２軍監督としても指揮を執るなど同じチームを６年間見てきたという経験と知識をプラスにする。「打撃に集中してもらいたい」と浅村を一塁へコンバート、人的補償で獲得した小森を外野にも挑戦させるなど改革。目指す「全員野球」の「キ」盤は整えつつある。

　「気持ちだけではどうにもならないこともあるけど、でも戦う気持ち、闘志、闘争心をやっぱり求めたい」。最後は強い気持ちが勝つと信じたい。三「キ」監督が見せる１年のフィナーレは、歓「キ」で満ちるはずだ。