巨人・阿部監督 天候読んだ采配的中 七回バント攻めで逆転勝利「大きな1勝」

 「阪神1(降雨コールド)3巨人」(1日、甲子園球場)

 球審が試合終了を告げると、ベンチに歓喜の声が響いた。巨人は4連敗中だった鬼門・甲子園でミス、ミスの展開から逆転勝利。阿部監督も「大きな1勝だと思います」とかみ締めた。同点で迎えた七回、打者3人に連続でバント指示。天候を読みながらの執念采配で、首位・広島をピタリと追う。

 雨脚が強くなり始めたこの回、無死一塁から吉川が三塁線に絶妙なバント。焦った佐藤輝の悪送球も誘い、内野安打で一、三塁を作った。続く門脇はセーフティースクイズ、スクイズと2球続けて失敗。だが「必死…どころじゃない。執念というか、気持ちです」と勝ち越しの中前打を放った。

 続く無死一、三塁で小林がセーフティースクイズ成功。「サードはチャージがかけづらい場面」と、三塁側のバントが犠打野選を誘った。執念タクトの奏功にも指揮官は「結果、オーライ」と失敗を厳しく指摘。「ああいう作戦は今後、増えていく」と徹底を求める。首位と0・5差。ミス撲滅が逆転Vのカギを握る。

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