ヤクルト・奥川が995日ぶりの甲子園凱旋も今季初黒星 制球面に課題「どう投げていいか分からない」

 4回、大山に死球を当て、帽子をとって謝る奥川(撮影・田中太一)
 4回、大山に死球を与え、下を向く奥川(撮影・中田匡峻)
 5回、好守の長岡を指さしてたたえる奥川(撮影・田中太一)
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 「阪神4-1ヤクルト」(10日、甲子園球場)

 ヤクルトの奥川恭伸投手が、5回3安打2失点で今季1敗目。3四死球と制球に苦しみ、5回までに93球を要した。

 立ち上がりから2四球を出すなど、何度も首をかしげながら修正策を探し続けた。それでも粘りの投球は続き、四回には1死一塁から二塁・北村拓が打球をお手玉して併殺打が作れず、2死二塁とピンチが広がって野口に同点適時打を浴びた。さらに五回には1死三塁から暴投で勝ち越し点を献上。これが決勝点になった。

 試合後の奥川は「思い通りに投げられなかったので、ああいうピッチングになりますね」と唇をかみしめた。決勝点の場面に対しては、「ワイルドピッチもあったんですけど、先頭打者の小幡さんを出したところとか、やっぱり球種の選択だったり投げるところだったりとか、すごくもったいないところが多かったので。思ったところに投げられないとしんどいですね」と振り返った。

 前回6月29日の阪神戦(神宮)も5回1失点で2勝目を挙げたが、4四死球と制球面に課題を残していた。2試合続けて課題を残した形に、「しっかり考えないといけないかなと思いますね。今すぐにというのは難しいですね。どう投げていいか分からないみたいな感じなので、しっかり振り返って次に向けてしっかり調整したい」と前を向くしかなかった。

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