楽天・田中将 ダルビッシュに「続くのは僕」日米通算200勝まであと3 明かした2軍生活での発見

 3月20日のイースタン・DeNA戦(横須賀)を最後に実戦から遠ざかり、現在2軍調整中の楽天・田中将大投手(35)が19日、デイリースポーツの独占インタビューに応じた。チームが球団史上初となる交流戦優勝を成し遂げた中で「戦力としていられなかったことは悔しい」と率直な思いを明かした右腕。尊敬するパドレス・ダルビッシュの偉業達成、2軍での発見について語った。

  ◇  ◇

 -チームの状態がいいだけに早く1軍に戻りたいか。

 「もちろんそれはあります。うれしいですけど、球団史上初の交流戦優勝という場に、戦力としていられなかったことは悔しく思う。ただ、思ったからどうにかなるわけではないので、自分は着実にステップを上がっていきたいです」

 -2軍で若手と接する機会が増えた。

 「これまでのキャリアで、ずっとファームで練習を積むことが初めてなので、2軍で練習している選手、長期間のリハビリをしている選手となかなか顔を合わせて話す機会もなかった。いろいろコミュニケーションを取って、こういう選手なんだって知れることは面白い。いい経験してるなと思います」

 -2軍での発見は?

 「試合に投げるために合わせていく状態では今はないので。自分の体とか、ここが弱いからこうしたら改善できるねとか、自分と向き合う時間が増えました。シーズン中はそこ(実戦以外の面)が優先順位になってこなかった部分なので。あとは2軍のコーチとも接する機会がなかったので、僕のトレーニングを違った視点で見てくれるのはありがたいですね」

 -現時点で日米通算197勝で節目まであと3勝。今年5月に日米通算200勝を達成したパドレス・ダルビッシュの背中を追いたい。

 「もちろん次に(200勝に)続くのは僕だと思ってます」

 ◆田中将は昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた。驚異的な回復で2月の春季キャンプ、3月のオープン戦と1軍に帯同。実戦を重ねていたが、3月20日のイースタン・DeNA戦を最後に実戦からは遠ざかっている。

 最近は週2回ほどブルペン入りし、投球練習の映像を自身のSNSでも発信している。強度は「少しずつですけど確実に」と上がっているという。実戦復帰時期については未定としたが「一回一回のブルペンの状態も見ながらやっていけたらと思う。(状態が上がれば)もちろん(対打者に)進みますよ」と先を見据えていた。

 ◇田中 将大(たなか・まさひろ)1988年11月1日生まれ、35歳。兵庫県出身。投手。188センチ、97キロ。右投げ右打ち。投手。駒大苫小牧から2006年度高校生ドラフト1巡目で楽天入団。13年にシーズン無敗の24勝を記録。最高勝率2回(11、13年)、最優秀防御率2回(11、13年)、最多勝2回(11、13年)、最多奪三振1回(12年)、沢村賞2回(11、13年)。14年にポスティングシステムでヤンキース移籍。同4月4日・ブルージェイズ戦でメジャー初登板初先発初勝利。21年楽天復帰。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。

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