東大・大原 先制3ラン!大暴れ4安打5打点 逆転負けも明大のプロ注目右腕・浅利から一発

 「東京六大学野球、明大13-8東大」(21日、神宮球場)

 2回戦2試合が行われ、明大が東大に連勝で勝ち点を獲得した。敗れはしたが、東大の「5番・右翼」で出場した大原海輝内野手(3年・県浦和)が先制3ランを含む4安打5打点と躍動。今秋ドラフト1位候補の明大・宗山塁内野手(4年・広陵)は2戦連続適時打で通算安打数を「97」とした。法大は立大との接戦を制して3戦目に持ち込んだ。

 乾いた音を残し、文句なしの軌道で打球が放たれた。一瞬の静寂の後、大いに沸いた神宮の杜。リーグ戦1号となる先制3ランで、大原がいきなり試合を動かした。

 「すごい感覚は良かったんですけど、オープン戦でもホームランは打っていなかったので、がむしゃらに走りました」

 初回だ。プロ注目右腕・浅利に対し、2死二、三塁の好機で打席へ。1ストライクから高め145キロ直球を振り抜いた。打球は美しい弧を描き左翼席中段に着弾。「浅利投手は直球が良いので、それをはじき返したいと狙っていました」と納得顔の一発を振り返った。

 それだけでは終わらず、2本の適時打を含む4安打で、東大の1試合最多打点「6」に迫る5打点を記録。両腕をクロスし、今年のスローガン「突き抜ける」を表すポーズを何度も披露した。

 「思い切り振り抜けることが持ち味」という中、冬には振り込み量を増やしてスイングスピードが5キロほどアップ。大久保監督から指摘された「顔が突っ込む癖」を改善したことも奏功した。「チャンスでは必ず自分で決めるという気持ちを持っています」と大原。まずは今季1勝目へ、秀才軍団の打線をけん引する。

 ◇大原海輝(おおはら・かいき)2003年2月26日、21歳。170センチ、75キロ。右投げ右打ち。県浦和では投手を務めていたが、2年秋に右肩を故障し野手転向。親からの「東大受けてみれば」の一言がきっかけで1浪して東大に合格し、現在は文学部。2年春から主に代打で出場していたが、昨年は10打数無安打。20日の明大戦でリーグ戦初安打を記録。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス