「ソフトバンク６－３日本ハム」（１１日、北九州市民球場）

　スタメン抜てきの期待に応えた。日本ハムは三回、１点を追って１死満塁の場面で、水谷が一時は同点となる左前適時打。プロ初安打初打点を記録して「九州で１本出したのが一番うれしい」と笑顔を見せた。

　ソフトバンクから昨オフの現役ドラフトで移籍した。１軍経験のないまま過ごした九州の地で、違うユニホームを着て迎えたデビュー戦だった。

　「５年間育てていただいた球団でもありますし、首脳陣の方も去年２軍でずっとやっていた方がほとんど。ずっと応援してくれていた方も来てくださっていた」

　新庄監督からは記念のボールを手渡され「おめでとう」と声を掛けられた。「昼からご飯入らなかったです」というほど緊張して臨んだ一戦。「５年間苦しかったんですけど、よかったなと」。プロ野球選手のスタートラインに立った。