巨人“スガコバ”コンビで今季初3連勝 勝因は2人の絆 小林先制V打、菅野6回0封2勝目
「ヤクルト0-5巨人」(11日、神宮球場)
三塁ベンチ前から巨人・菅野が左手をグルグル回した。待望の先制点を見届け、一塁ベース上の小林に拳を向ける。657日ぶりに復活した前回登板に続き、“スガコバ”コンビで今季初の3連勝だ。6回3安打無失点で2勝目。小林の先制V打をニヤリと笑って祝福した。
「こんな言い方はしちゃいけないけど誰も点が入ると思っていなかった」。六回だ。手に汗握る投手戦。好リードで菅野を助けた小林に打席が巡る。2死から出塁した佐々木が二盗を決めると続く3球目。「僕の精いっぱい」と内角球に詰まりながら、フルスイングした打球は左前に落ちた。
「僕はドキドキなんですけど、智之が引っ張ってくれる。軸になる球を探しながら、偏りすぎず、満遍なく絞りづらくするのが僕の仕事なので」
五回2死一、二塁で青木との対戦。菅野は「さすがに首を振ろうかと思った」と笑ったが、フルカウントから直球で空振り三振に斬った。前回はカットボール、この日はスライダーを軸球に、最速152キロの直球が生きた。「誠司に任せておけば、大丈夫な気がする」。これで登板2試合、13イニング連続無失点。一度も首を振ることのなかったコンビの絆が勝因だ。