移籍後初サヨナラ打の楽天・鈴木大「めちゃくちゃホッとしました」 今季初スタメンで大仕事

 9回、サヨナラ二塁打を放ち、飛び上がってガッツポーズする鈴木大
 9回、鈴木大にサヨナラ二塁打を許し、引き揚げるソフトバンク・沢柳(手前)
 サヨナラ二塁打を放った鈴木大(右)を祝福する楽天・今江監督
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 「楽天3-2ソフトバンク」(7日、楽天モバイルパーク)

 苦しんだベテランが試合を決めた。今季初スタメンとなった楽天・鈴木大地内野手が、同点の九回に今季自身9打席目で初ヒット。これが移籍後初のサヨナラ打になった。「迷惑をかけていたのでめちゃくちゃホッとしました。最高の気分です」と語った。

 強い覚悟を持って打席に入った。同点の九回1死二塁の好機で巡ってきた、この日の5打席目。なかなか結果が出ていなかった中で「後ろにいい選手が控えていたので、代打もある場面だった」と交代もよぎった。それでも「あの打席立たせてくれたこと、みんなに感謝する1打席でした」。追い込まれながらも懸命に食らいついた。

 打球が右翼線にはずむと、一気に表情が緩んだ。仲間から手荒い祝福を受けた鈴木大。「いいとこ取りみたいになっちゃいましたけど、いろんな意味で大きな1本になると思う」。苦しんだ先に待っていた待望の一打は、劇的勝利を決める最高の結果だった。

 今季は開幕から代打での出場がメイン。「立場的にも、毎日スタメンというわけにはいかないので、出たときになんとか結果をと思ってやってきた」。試合の日は、全体練習が始まる前からバットを振り込むなど、準備は怠らずやってきた。

 チーム野手最年長組の34歳は「まだまだ始まったばかりなので、チームとしても自分自身としても、ここから頑張りたい」と力を込めた。

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