中日・涌井 プロ1年目から20年連続勝利 史上8人目の偉業達成 七回途中、8安打無失点で今季初勝利
「広島0-4中日」(6日、マツダスタジアム)
厳しい世界で勝ち続けてきた。中日・涌井秀章投手(37)が6回1/3を8安打無失点に抑えて今季初勝利。横浜高からドラフト1位で西武に入団した2005年から20年連続で白星をマークした。プロ1年目から20年連続勝利は史上8人目。「別に大したことはないです。連盟表彰があるならうれしいですけど、つくってほしいと書いておいてください」。試合後、報道陣を笑わせたのが右腕らしかった。
20年間で多くの出会いと別れを繰り返してきた。「19回もルーキーが入ってきて、これまでどれだけの人に会ってきたのか。もちろん消えていく選手もいる」。一度離脱したら簡単には戻ってこられないという危機感は、現在も日々の原動力になっている。
もし20年前の自分が目の前に現れても、言ってあげたいことは一言。「そのままでいいよ」。これからもありのままで勝負の世界を生きる。