「中日５－２巨人」（３日、バンテリンドーム）

　敗戦を淡々と受け止めながらも、巨人・阿部慎之助監督（４５）はブレない姿勢も見せた。投手に「困ったら真ん中ＯＫ」「ゾーン内での勝負」を求めてきた中で、先発したヨアンデル・メンデス投手（２９）が４回４失点ＫＯ。８、９番に連続四球など、４四球はチーム方針に背く投球。即２軍落ちを決断した。

　「四球の走者が全員かえってきたからね。もう一回、２軍でやり直してと伝えた」。二回に２四球から２点を失うと、四回にも２死一塁から８番・村松、９番・大野雄に連続四球。続く三好に２点適時打を浴びた。「捕手が配球にならない」。勝負以前の背信投球だった。

　攻撃では２年目の萩尾がプロ１号。今季３度目の２桁安打を記録したが、なかなか得点につながらなかった。開幕から連勝で好スタートを切った中、投打でミスが響き３連敗。「ヒットが出ているのに点が入らないのは何かある。僕もしっかり考えて采配したい」と阿部監督。引き締めて、まずは連敗を止める。