ロッテ佐々木朗希にMLB8球団スカウト熱視線 今季初登板5回1失点「終盤まで戦力になれるように」

 今季初登板で気迫の投球を見せる佐々木(撮影・開出牧)
 ネット裏で佐々木を視察するドジャースを含む複数のメジャースカウト(撮影・開出牧)
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 「ロッテ2-3日本ハム」(31日、ZOZOマリンスタジアム)

 今季初白星は逃したが、粘りは合格だ。ロッテ・佐々木朗希投手(22)が5回を95球、6安打7奪三振1失点。ドジャース、ヤンキースなど米大リーグ8球団のスカウトが視察する中、満塁のピンチを背負う場面でも集中力を研ぎ澄ました。

 「ランナーを背負ってから、良かった部分がある。変化球を見せながら抑えたのは良かった。真っすぐはもう少し勢いが欲しかった」

 初回は2死から万波に遊撃内野安打を許すも無失点の立ち上がり。二回は、先頭から2者連続三振に仕留め三者凡退とした。

 だが三回だった。1死からスライダー、直球を連打され、一、二塁。さらに、松本剛への初球のフォークは暴投となり、それぞれ進塁。そのまま制球が定まらずに四球を与え、満塁のピンチを迎えた。

 それでも、令和の怪物はヤマ場すらも見せ場に変える。「三振を取れたら良いと思っていた」と思惑通りに修正。続く万波はフルカウントから157キロ直球で空振り三振に斬り、ほえた。続くマルティネスはフォークで追い込み、この日最速159キロの直球で遊飛。満員御礼の球場から降り注ぐエールに応えた。

 五回に2安打などで1点を失ったが、変化球をうまく扱って最少失点。1月の契約更改でメジャー挑戦を志願してからの、今季初登板を終えた。「シーズン終盤までチームの戦力になれるように頑張りたい」。佐々木朗希の1年間が幕を開けた。

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