日本ハム・新庄監督〝3年目の正直〟開幕白星 「最高やね。1位だもん。気分いい」

 「ロッテ1-4日本ハム」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 目の前で躍動する選手たちが頼もしかった。先制して加点、先発の伊藤は6回零封。主導権を与えない戦いで完勝だった。日本ハム・新庄剛志監督(52)は「この1勝はめちゃくちゃでかい。きょう負けていたら『143分の1じゃないですか』って言ってたけどね。2つ(コメントを)用意してました」と笑わせた。

 手応え十分の1勝は、球団としては5年ぶりの、新庄監督就任3年目で初の開幕戦勝利。そして、就任287試合目で初の貯金1。「最高やね。1位だもん。気分いい」。両手で顔を覆って、喜びを表現した。

 2年連続最下位の屈辱から、飛躍を誓う1年。「今年に対しては必死だし、恩返し。僕を監督にしてくれた恩返し、責任は果たしますよっていう気持ちがものすごくあったので、きょうの1勝はうれしくて仕方ない」と言う。

 大事にしている言葉は「努力は一生、本番は一回、チャンスは一瞬」。プロ3年目の92年、オマリーの負傷で巡ったプロ初スタメンの第1打席で決勝弾となるプロ初本塁打を放った。「監督のチャンスは3年だと思っている。この3年を一瞬としたい」。一瞬のチャンスをものにする思いだ。

 2年間経験を積ませた選手が、成長の証しを刻んだ開幕戦。「この野球ができてたらものすごい面白いチームになる。ニューヒーローたちはこの20試合ですごい成績を残していければ、ノリノリで突っ走ってくれそうな気がする」。めちゃめちゃでかい1勝を飾った。

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