巨人は低迷脱却なるか 助っ人電撃退団も「速球に振り負けていた」「そこまでマイナス材料ではない」と評論家 カギ握る投打のキーマンは-

 プロ野球が29日に開幕。2年連続Bクラスの巨人は阿部慎之助新監督のもと、V奪還を目指すシーズンとなる。

 昨季王者・阪神との開幕3連戦。巨人が勢いに乗るためのカギはどこにあるか。巨人OBでデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は野手では2番・遊撃での起用が予想される門脇の名前を挙げた。

 関本氏は「1番・佐々木、2番・門脇でいくと仮定して、開幕3試合で12打席は回ってくる。その中で、若いふたりにポテンヒットでもいいから早くヒットが出たら気持ちは楽になる」。オープン戦打率・180と苦しんだ門脇の状態を懸念しており、「シーズンを乗り切るスタミナがあるタイプだとは思うが、責任感も強そう。2年目で背番号5を渡され、球団の期待もかなり大きいと思うが、それだけに門脇がドツボにハマるようだと、戦い方にも狂いが出てくると思う」とした。

 野手陣では右翼のレギュラー候補として期待されていた新外国人オドーアが、開幕前に電撃退団。2軍調整を拒否してのドタバタ劇となったが、関本氏は「オープン戦を見る限り、コンパクトなスイングはしているけど140キロ後半の速球にも振り負けていた。体もメジャーの時より太いのでは?という声もあったようだし、首脳陣はそういう状態を見ての2軍調整だったと思う」と、冷静に捉えた。

 チームに与える影響についても「昨年日本で成績を残した選手なら痛い。ただ、日本ではまだ未知数だった。その立場で2軍を拒否したのだとすれば、チームとしても仕方ないと切り替えてると思う。実績ある梶谷もいるし、今年は松原も雰囲気が違う。若手にとってもひとつポジションが空いたわけだから、そこまでマイナス材料ではない」と、悲観的な見方はしなかった。

 投手陣のキーマンには大勢を挙げた。けがで出遅れ、開幕メンバーには何とか滑り込んだ格好。オープン戦では2試合の登板で防御率4・50だった。昨季苦しんだリリーフ陣の中心的存在なだけに、「今季もけがで離脱は避けたいところ。連投に不安がありそうだし、しばらく大事に使っていくことになるだろうな」とした。

 中継ぎではドラフト1位の西舘、堀田も開幕メンバー入り。勝ちパターンとしての期待もかかる。「西舘、堀田も安定した結果を続けられたらいいが、打たれた時にそれをどう乗り越えていけるか。首脳陣としても我慢しながら使っていくことになるとは思う」。

 王者阪神との戦いで新生・巨人の変貌をどこまで見せられるか。3連戦に大きな注目が集まりそうだ。

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