野球評論家の高木豊氏が２７日までに自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを更新。巨人を電撃退団することになった新外国人・オドーアについて「表情を追ってたけどつらそうなんだよね。だから悩んでんのかな」と評した。

　まず巨人のチーム風土が「すごく温かい人間も多い。本当なら巨人に溶け込んでいけるはず」と語った高木氏。その上で「何となく自分で壁を作って入っていけなかったのか。試合の時、表情を追ってたけどつらそうなんだよね。だから悩んでいたのか」と分析した。

　パドレス時代にチームメートだったダルビッシュの影響もあり「すごく日本の野球に興味を持っていたと通訳の人が教えてくれた」と、キャンプを訪問した際に取材。オドーアに直接、ダルビッシュのことについて聞いた際は「その時だけ笑顔を作って」と明かした。

　「（野手の）外国人選手が１人になったことでストレスもあったのかな」と助っ人の心境を慮りつつも、巨人側の視点では「状態のいい人間を使えるとなれば、退団して良かったではないけど、悩みのタネが減った」と分析。オープン戦ではルーキーの佐々木に加え、松原らも結果を残した。阿部監督は戦力を見極めた上で２軍降格を決断し、その結果、助っ人は退団を決断。「オドーアの気持ちも分からないでも無いけど、タイミングもビックリしたけど、途中で（退団と）なるよりは巨人もスッキリしてよかったのではないか」と評した。

　ＭＬＢ通算１７８発の実績を持って来日したが、「ホームランも打てなかったしね。一発も見れずに退団。環境も変わり、日本の野球の攻め方の違いがあったにせよ、これで帰っちゃうのかという寂しい気持ちとね。モチベーションがすごく大切だから」と高木氏。「ジャイアンツの人たちも気持ちよく返事をしたと思うよ。オドーアの気持ちをくんでね。オドーアも野球をやめるわけではないし、また向こうでやるということを考えると、頑張ってほしいよね」とエールを送っていた。