広陵のエース・高尾が七回までノーノーも「悪いところが出た」九回に自己最速タイ148キロを計測もタイブレークで力尽きる

 青森山田に敗れぼう然とする広陵の高尾響(左)=撮影・持木克友
 10回、サヨナラ犠飛を許した広陵・高尾(手前)
 先発し力投する広陵・高尾響(撮影・石井剣太郎)
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 「選抜高校野球・2回戦、青森山田6-5広陵」(27日、甲子園)

 2年連続での8強入りを目指した広陵は、延長十回タイブレークの末に、サヨナラで敗れた。

 エース・高尾響投手(3年)が1回戦に続き、先発。初回から快調にアウトを積み重ねていき、七回まで無安打投球。「打たせてとる気楽な感じで投げていた。それがノーヒットにつながっていた」と手応え十分だった。

 八回に味方が2点を先制するも、直後のマウンドで先頭に初安打を許す。ここから1死満塁のピンチを招き、3番・対島に同点適時打を浴び、試合は振り出しに戻った。

 広陵は九回に3番・土居の適時二塁打などで、3点の勝ち越しに成功。高尾は大きなリードをもらって九回を迎えた。しかし、このままでは終わらなかった。先頭を四球で歩かすなどで1死満塁とされると、1番・佐藤隆に、走者一掃となる同点適時三塁打を浴びる。「勝ち越してもらって力みが出てしまった。自分の悪いところが出た」と下を向いた。

 試合は5-5でタイブレークに突入。広陵の攻撃が無得点に終わると、右腕は一番にグランドに向かい、投球への準備を進めた。しかし、先頭の犠打が安打になり、無死満塁。迎えた4番・原田に中犠飛を浴び、サヨナラ負けとなった。

 3季連続の甲子園も、頂点には届かず。1年生から名門の背番号1を背負う右腕も、夏が全国制覇のラストチャンスとなる。「自分の弱い所を克服しないと勝っていけない。悔いの残らないように精いっぱいやって、夏は必ず帰ってきたい」。この悔しさを糧に、さらなる成長を遂げる。

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