「オープン戦、広島２（降雨コールド）２ＤｅＮＡ」（１７日、マツダスタジアム）

　走攻守で輝いた。ＤｅＮＡのドラフト１位・度会（ＥＮＥＯＳ）が、２戦連続のマルチ安打をはじめ、２盗塁を成功させ好守も披露。開幕前哨戦の第２ラウンドで、ハマの新リードオフマンが鮮烈な爪痕を残した。

　初回だった。アドゥワの１４４キロ直球をとらえ右前打。オープン戦１１試合連続安打、練習試合を含む対外試合１４試合をマークすると、直後に「足」で目を奪った。次打者・梶原の３球目で猛然と二盗。度会は「いいスタートが切れたのかなと思う。盗塁はまだまだ未熟者ですけど、勇気を持ってやるのが大事」と会心の笑みを浮かべた。

　１６日の広島戦ではチームで３つのけん制死を喫するなどミスが相次いだが、三浦監督は試合前、選手を集め「消極的にならないように」とゲキ。それに応える鮮やかな走りに、石井チーフ打撃コーチ兼走塁兼一塁ベースコーチも「僕自身も勇気をもらいました」とうなった。

　五回には会沢の右前に落ちそうな当たりをダイビングキャッチ。チームに士気を与えるルーキーに、三浦監督も「打ってよし、守ってよし、走ってよし」と手放しでたたえた。