「オープン戦、ＤｅＮＡ１３－０ヤクルト」（１３日、横浜スタジアム）

　ヤクルトのドラフト２位・松本健吾投手（トヨタ自動車）は「プロの世界」を知り、「大きな経験」を得た。予定されたイニングを投げきることはできず、１回６安打７失点と炎上。横浜の地で浴びたプロの洗礼を、心に刻んだ。

　六回からマウンドへ。連打に暴投、仲間のミスも絡み、無死一、三塁からオースティンに左翼スタンドへの特大３ランを許した。汗をぬぐい、表情は変えない。悔しさを押し殺し、打者１１人と対戦して必死に３つのアウトを奪った。

　本来は１２日の教育リーグ・ＤｅＮＡ戦に先発予定だった。初のスライド登板となり、「変化球でカウントも取れず、取りにいった真っすぐを打たれる」と課題は明確になった。高津監督は「これがプロの世界」と言い、新人右腕は「オープン戦でよかった」と安堵（あんど）した。落胆はしない。スタートラインに立った。