けが人続出するヤクルトに希望の光 ドラ5・伊藤が1軍合流即“プロ初安打”

 「オープン戦、阪神5-6ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 逆転勝利にも、ヤクルト・高津監督の表情は最後まで晴れなかった。グラウンド外での苦悩が尽きない。「1軍も2軍もちょっと編成が難しくて、人がいなくて」。またも訪れた試練。厳しい台所事情を吐露し、嘆き節は続いた。

 この日は試合前練習中に、丸山和がコンディション不良を訴えて帰京。この現実に、「ちょっとけがが多くて、もう人が足りないんでね。やりくりが大変ですけど、それよりもけがさせないようにいろいろ考えてやっていこうと思います」と前を向くしかなかった。

 それでも1軍に合流したばかりのドラフト5位・伊藤琉偉(BC新潟)が“プロ初安打”となる内野安打を記録。故障者続出の中で明るい光となった。指揮官も「これが1歩目。元気にプレーしてくれた」と目尻を下げ、開幕までさらなる見極めへ。うれしい悩みで頭を抱えたい。

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