関大・金丸 衝撃侍デビュー!2回無安打0封4K「自分のピッチングできた」 6人で圧投15K完全リレー

 「侍ジャパン強化試合、欧州代表0-2日本代表」(7日、京セラドーム大阪)

 野球日本代表が「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」で6投手の継投による完全試合を達成し、欧州代表との強化試合を2戦2勝で締めくくった。先発した今秋ドラフト上位候補の金丸夢斗投手(21)=関大=が2回を無安打4奪三振無失点の快投。後を受けた5投手も一人の走者も許さず、計15三振を奪った。森下翔、中野の阪神勢も安打を放ち、存在感を示した。

 マウンドに向かう姿は、風格十分。もうプロ野球選手のようだった。ワインドアップ投法から繰り出される金丸の力強い直球が、京セラドーム中の視線を独占する。欧州代表に全く付け入る隙を与えない。2回無安打無失点。今秋ドラフトの超目玉が、侍ジャパンで衝撃のデビューだ。

 「真っすぐの球威もあり、チェンジアップもスプリットもいい感じに抜くことができたので良かったです。本当にたくさんの人たちに見られながら自分のピッチングができて本当に良かった」

 最速は151キロ。剛球がミットに突き刺さるたび、スタンドから驚きの声が漏れた。初回は先頭・セラサを139キロのスプリットで空振り三振を奪うと、続くフルプは123キロチェンジアップで連続三振。最後はリディを三ゴロで三者凡退だ。

 二回もペースは乱れない。先頭の4番・チェルベンカを136キロスプリットで空振り三振、続くヒメネスもスプリットで中飛、最後に相対したリノは151キロ直球で3球三振に抑え込んだ。

 神戸市出身の金丸にとって、京セラドームは何度も野球観戦に訪れた思い出の地だった。「すごくきれいというかすごく感動します」。憧れのマウンドで、圧巻の24球を披露することができた。

 数日間だったが、プロの選手たちと過ごした時間は充実していた。宮城、山下や隅田らと野球談議を交わし「直球や変化球の握り方などたくさん教わることがあった。とてもいい時間」と笑顔。「ドラフト1位で行くことを目標にしたい。最終的には日本を代表できる投手になりたい」と将来の未来予想図を描いた。

 金丸の後を継いだ中村(愛知工大)ら投手陣も無安打無失点リレーを続け、2点リードの九回は種市が3者連続三振で締めて、完全リレーを完成させた。井端監督は金丸について「それぐらいの投球ができる投手というのは間違いないと思っていた」と絶賛。日の丸を背負った経験が、必ず金丸の成長を後押しするはずだ。

 ◆金丸 夢斗(かねまる・ゆめと)2003年2月1日生まれ。21歳。兵庫県神戸市出身。177センチ、78キロ。左投げ左打ち。小学1年から広陵少年野球部で野球を始め、広陵中では軟式野球部に所属。神港橘では3年夏の県独自大会で8強。関大では1年秋にリーグ戦初登板。関西学生リーグでは通算19勝2敗で、現在18連勝中。2年秋、3年秋にMVP、ベストナイン。最速は153キロ。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリット。

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