広島・田村 大目標はヤクルト・村上! 侍ジャパン同組で練習、打撃に衝撃「比べものにならないぐらいすごいな」

 村上(左)とノックを受ける田村(撮影・山口登)
 打撃練習する田村(撮影・山口登)
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 3月6、7日に欧州代表と京セラドームで強化試合を行う侍ジャパンが5日、大阪市内で公式練習を行った。最年少でメンバー入りを果たしている広島・田村俊介外野手(20)は初めて日の丸のユニホームに袖を通し、緊張の一日を過ごした。チームメートとなったヤクルト・村上宗隆内野手(24)の打撃に衝撃を受け、自身の目標に設定した。

 右にヤクルト・村上、後ろにソフトバンク・近藤…。新進気鋭の若武者・田村は両リーグを代表する左打者に囲まれるようにして打撃練習を行った。「昨日の夜はウキウキの方が強かったけど、今日は緊張しました」と苦笑い。最高の“教材”を前に、ときめきと緊張が同居する胸の高鳴りを感じながら汗を流した。

 自身の隣のケージで打ち込んでいた村上の打撃に目を丸くした。「自分と比べても本当に比べものにならないぐらいすごいなと思いましたね」。異次元のスイングスピードと、球を呼び込む際のタイミングの取り方に衝撃を受けた。「今日は近くで見させてもらって、まねしていきたいという部分がありました。憧れというか本当にすごい選手なので、そこに追いつけるような選手になりたいなと思います」と野球少年のように目を輝かせた。

 村上とは同組で練習を行い、ノックも一緒に受けた。今回が初対面。「あまり話せなかった」というが、村上からは「愛工大名電出身だよね?ピッチャーもやっていたんだよね?」などと話しかけられた。田村は「そうですね」と返答。何げない会話の中で先輩の気遣いに触れ、チームに溶け込んだ。

 田村自身はプロ通算8安打ながら、侍ジャパン・井端監督が力強いスイングにほれ込み、メンバーに選出された。今回は大学生も4人が選出されている中でも最年少。「自分の中ではまだまだ(技術も)全然物足りない。この期間でいろんなすごい方から話を聞いたりして、自分が成長できる期間にしていきたいと思います」と鼻息荒く、貪欲な姿勢を鮮明にする。

 広島では激しい外野の定位置争いの中心におり、日の丸を背負っての活躍は広島・新井監督へのアピールにもなるはず。田村も「結果にもしっかりこだわってやっていきたい。レベルアップして、カープに戻れればと思います」と力を込めた。

 見据えるのは高卒3年目での飛躍だ。今回の代表経験は「自分の中で侍ジャパンになったっていう強気な気持ちが持てる。そういう今までにない強気な気持ちでシーズンに入っていきたいなと思います」と背番号60。名だたる強打者との共闘で自信を深め、スターへの階段を駆け上がる。

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