ロッテ・中森“隠し味”カーブで開幕ローテつかむ!「緩急や奥行きを使えるように」

 プロ4年目のロッテ・中森俊介投手(21)がデイリースポーツのインタビューに応じ、自身初の開幕ローテ入りを目指す今季への意気込みを語った。明石商のエースとして2019年春夏連続甲子園4強に導いた右腕は昨季、プロ初の開幕1軍を勝ち取り、13試合登板で3勝2敗、防御率3・54と飛躍への足掛かりを得た。今季は“隠し味”だというカーブを勝負球に新たなステージで戦う。

  ◇  ◇

 -キャンプのテーマは。

 「去年と一番違うのは『先発で勝負したい』と自分から言って、先発で挑むシーズンになること。自分のパフォーマンスができるように、出力を落とさないようにオフから心がけてきたので、継続して過ごすのがテーマ」

 -先発に対してのイメージは。

 「チームの中でエースと呼ばれる存在は先発ピッチャー。エースは1人しかいないと思うので、自分もそういう存在になりたい。そういう意味でも、先発にこだわってやりたい」

 -昨季は1軍で2度の先発を経験。

 「変化球でかわしてくると、後半に打たれることも多い。三回以降に体力が落ちてきて、真っすぐがバットに当てられてしまったりいい打球を飛ばされることが結構あった。真っすぐでどれだけ通してカウントを稼げるかが課題だった」

 -手応えがあったのは。

 「真っすぐが結構カット気味に動くので、左打者のインコースに食い込んでいく球はバッターが打ちづらそうにしていた。最初はフォークばかり投げていたけど、シーズンの中盤ぐらいからチェンジアップを投げ始めて、投球の幅が広がった。いい感じで抑えられた」

 -今年は先発で勝負の年。取り入れたものは。

 「勝負球。これまではあまりカーブを勝負球で使ってなかったんですけど、(昨年12月の)オーストラリア(ウインターリーグ)で投げてる時に、結構カーブで三振が取れた。自分のものにできるように頑張りたい」

 -自身のカーブとは。

 「僕のカーブは多分、そこら辺のカーブと一緒。スライダー、チェンジアップなどの変化球は全部真っすぐの軌道に乗せていくことだけをイメージして投げているけど、カーブだけは軌道をしっかり上に。バッターの目線を上げられる球だと思って、緩急や奥行きを使えるようにしたい」

 -その球でアウトを取れる理由は。

 「タイミングが合わないっていうのと、基本バッターは横の変化より縦変化の方が人間の目の構造上、対応が難しいと思う。縦変化が大きいだけ空振りだったり、凡打を取れるのかなって思っています」

 -他の球に特徴があるからこそカーブが生きる。

 「そうですね、いい味を出してくれる。“隠し味”みたいな感じ。そんな自分の自信のある球ではないんですけど、それを投げることで他の球種にもいい影響を与えます」

 -先発ローテへの思いは。

 「去年のシーズン途中から吉井監督に自ら『将来的には先発をやりたい』っていうのは、自分から言い出したこと。その覚悟を持って僕もこのシーズンに臨んでいる。やることをやっていれば結果はついてくると思います」

 ◆ここまでの中森 1年目は佐々木と同様、体づくりのため公式戦登板はなし。2年目はイースタンで6試合に登板し防御率0・90。3年目で1軍初登板し、先発も経験。13試合に登板し3勝2敗、防御率3・54。4年目の今年は先発で勝負するため、キャンプでは投げる強度を上げて練習を続けている。練習試合では13日・楽天戦で2回1安打無失点。20日・楽天戦で2回1安打無失点とした。

 ◆中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年5月29日生まれ、21歳。兵庫県出身。182センチ、90キロ。右投げ左打ち。投手。明石商から20年度ドラフト2位でロッテ入団。明石商では1年夏から甲子園に出場して2年春夏に連続で4強進出。23年は3月31日ソフトバンク戦でプロ初登板。13試合で3勝2敗、防御率3.54。

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