ヤクルトに驚異の17歳!ドラ4鈴木140メートル弾 「得意ではない」打撃で見せつけた潜在能力

 ヤクルトのドラフト4位・鈴木叶捕手(17)=常葉大菊川=が22日、屋外で初めて行われたフリー打撃で驚愕(きょうがく)の弾道を描いた。「身体能力を発揮できました」。見せつけたのは高卒ルーキーの潜在能力。推定140メートル弾だ。

 新人合同自主トレを行う戸田球場は中堅122メートル。バックスクリーン後方に設置されたボード最上部に甲高い直撃音が鳴る。鈴木が放った打球は勢いを一切落とさず、あわや場外弾となる会心の一発。さらにボード最上部直撃弾をもう1本放つなど、柵越え計10本と観衆や練習に訪れていた先輩らの視線をくぎ付けにした。「得意ではない」とする打撃だったが、「自主練でやった成果が出た」と無邪気に笑みを浮かべた。

 目指すのは走攻守、三拍子そろったスーパー捕手だ。鈴木は二塁送球が1・85秒を誇り、高校通算21本塁打のパンチ力も兼ね備える強肩強打でプロの扉を開いた。それでも今後はさらに険しい道のりが待つことも理解している。「なかなか難しいと思うけど、覚悟を持って頑張りたい」と表情を引き締め、「ホームランだけじゃないと思うので、強い打球や打率を残せる選手を目指したい」と青写真を描いた。

 暖かい日差しが降り注いだ戸田で、見せた未来の正捕手候補の片りんがある。「試合で打てればいいなと思っています。練習なので」。プロの投手との対戦を心待ちにし、さらなる成長を誓った17歳。両親からもらった名前の通り、夢を叶えた先に「鈴木叶」の名が球界に響き渡る。

 ◆鈴木 叶(すずき・きょう)2006年3月21日生まれ、17歳。静岡県掛川市出身。181センチ、81キロ。右投げ右打ち、捕手。西山口野球少年団で野球を始め、掛川東中時代は硬式の浜松南シニアに所属。常葉大菊川では2年春から4番・捕手に定着。3年時にセンバツ出場。23年度ドラフト4位でヤクルト入団。背番号65。

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