U18日本代表を初世界一に導いた馬淵前監督が総括「2年連続同じスタッフで戦えたのが大きかった」小倉新監督は大学日本代表との壮行試合に“提案”

 日本高校野球連盟は22日、今夏に台湾で開催されたU18W杯で初優勝を果たした日本代表チームの総括会議を行った。会議には高野連役員、選考を担当する技術振興委員とチームスタッフが参加。小倉全由新監督率いる新チーム発足へ向けて、貴重な機会が設けられた。

 馬淵史郎前監督は就任2年目での世界一達成を「2年連続して同じスタッフで戦えたのが大きかった」と昨年3位だったフロリダでのW杯の経験が生きたことを強調。また、馬淵氏の真骨頂とも言える“スモールベースボール”については「特段言った覚えはないんですけど」と苦笑いを浮かべながらも「150キロを超えるボールを打つには上からたたけて、なおかつ、走れてバントができる選手を選んだ方が世界大会ではいいんじゃないか」と、分析した。

 そして悲願達成の要因の一つに3月に行われたWBCで優勝を果たしたトップチームの躍動を挙げ「プロが金メダルを取ったのだから俺たちも続けという雰囲気はあった」と、明かした。

 新監督を務める小倉氏は会議を振り返り「いいお言葉をいただいた」と貴重な時間になったとし「連覇を目標に、日本の高校野球の素晴らしさを世界に見てもらう。ただ勝つのではなく夢を与えられる野球を」と意気込んだ。

 また、本大会前に行われる大学日本代表との壮行試合についても言及。今年の壮行試合では大学代表で登板した10投手のうち、6人が後日のドラフト会議で1位指名されるという豪華リレーの前に高校代表は3安打完封負けを喫していた。「あれだけのピッチャーたちが1イニングずつ投げると高校生はちょっと…(笑)。自分としたら3イニングぐらい。一回り打てるぐらいにしてもらえたら」と提案。それでも好投手と対戦する貴重な機会に「力の差を見せられるのも良い勉強だと思う」と話した。

 連覇へ向け馬淵氏から「小倉さんの思い通りやったらいい」とアドバイスを受けると「自分の思い描いた野球を思い切ってやっていきたい」と笑顔を見せた。

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