山川獲得に賛否両論も「戦力として必要」 ソフトバンク三笠GMが決断の経緯説明

 西武から国内FA権を行使した山川穂高内野手(32)が19日、ソフトバンクと契約合意に達し、福岡市内のペイペイドームで入団会見を行った。出来高を含め、4年総額16億円(金額は推定)程度の大型契約で、背番号は「25」に決定。同席したソフトバンク・三笠杉彦取締役GM(49)が、獲得を決断した経緯について明かした。

 同GMは「問い合わせの窓口にも、たくさんの声が届いた」と説明。賛否両論ある中でグループ内でも事件を精査、議論した上で戦力補強として、再起に懸ける山川に活躍する場を提供した。

 11月14日にFA権行使を決断し、そこから35日後の移籍発表。さらに発表即日会見と、時間を要した背景に3点を挙げた。前所属の西武では9月から公式戦出場停止処分中。フェニックス・リーグの動きをチェックした上で、「評価と議論に時間を要した」とした。

 特に重きを置いたのは2、3点目に挙げた女性問題の不祥事による調査。本人や関係者に加え、独自の入念な身辺調査に複数回の交渉も重ねた。加えて、同社グループ全体にも判断を求めて獲得に至った。その上で同GMは「今回の判断が、その通りではないかもしれない」とも語った。

 西武での謹慎処分が解除されないままの移籍だが、今後についての制限は設けない。本来ならFA資格を得た選手がオファーのあった球団から移籍先を選択できる制度。今回の移籍はソフトバンク側に判断を委ねられた点も、異例の事態であった。同GMは「戦力として必要だと考えた。ファンあってのプロ野球。頑張ってやっていくしかない」と覚悟を口にした。

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