ヤクルト・村上宗隆内野手が１２日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の６億円プラス出来高でサイン。目標として色紙には「三冠王」と記し、「三冠王を取ることによってチームも勝てると思う。来シーズンの成績を期待していてください」と自信をのぞかせた。（金額は推定）

　３年契約の１年目となる今季は１４０試合に出場し、打率・２５６、３１本塁打、８４打点。三冠王を獲得した前年からは成績を落とした形となった。

　紺のスーツとワインレッドのシャツで決めた村上。今季を振り返り「いろんな経験をさせてもらった。長い野球人生でためになることばかり」とプラス面を強調。その上で自身の成績は「全然ダメ。全て僕の責任です」とチームの低調を全て背負った。

　メジャーへの思いは「ＷＢＣも経験して、アメリカで初めてプレーもした。一歩一歩近づいている感じもしました」と一言。「メジャーへの気持ちはより一層大きくなっていますし、来年は成績を残したい」と米・大リーグへの思いを改めて明かした。大谷については「同じ野球人として素晴らしい。自分の目標をさらに上げてくれる。そこに続けられるように頑張りたい」と大きな目標として掲げた。

　オフは広島・菊池涼介内野手に弟子入り予定。「守備が下手なので。他球団の方から教えてもらえるのは自主トレしかないので、吸収していきたい」と３、４日の短期集中合宿で極意を学ぶ。シーズン終盤に負った下半身のコンディション不良も「大丈夫です」と村上。完璧な状態で臨む来シーズンは「期待していてください」とリーグ優勝を約束した。