現役ドラフトまであと2日 1期生の声は?巨人・オコエ「すごく人による」阪神・大竹「窮地に立たされている」半数戦力外の現実
第2回の現役ドラフトが2日後に迫ってきた。昨年、初の開催で移籍した選手は12人。阪神・大竹、中日・細川、巨人・オコエらが新天地で輝きを見せた一方、半数の6人が1シーズンで戦力外通告を受けた。
契約更改の席でオコエは「1年前の今ごろね、考えるとすごい感慨深いですね。本当に野球ができるかどうかなんて、本当にわかんなかった状況だったんで」とオコエは語った。その上で「今こうやって見てみたら、半分が球界からいなくなってしまっている現状があるので、本当に人によるとすごく思いますし。自分は間違いなく、現役ドラフトでいい方向にいったんですけど、半分いなくなってしまったことを考えると、全てが全て良いことではないかなと、ちょっと自分の中では思いましたね」と率直な心境も吐露した。新天地では坂本の助言、二岡前2軍監督の指導などもあり、変わるきっかけを与えてくれたという。
さらに阪神の38年ぶり日本一達成に欠かせない戦力となった大竹は「いい前例にはなりたいと思いますけど、どうしてもネガティブなイメージは正直ちょっとあったので」と語っていた。「移籍したことで自分の中で絶対やってやるんだという気持ちになったのは間違いないですし。その中でやっぱり(旧チームから)出されるっていうか、すごく屈辱というか、そういう気持ちも半分。新しいところで頑張ろうっていうワクワク感も半分みたいなのは正直な気持ちだったので」。その上で「そんぐらい窮地に立たされている」という危機感が活躍の原動力となった。
最終的に6人が戦力外となったことで、1年を終え「現役ドラフト=ラストチャンス」の意味合いが色濃くなった。オコエが語ったように「人によると思いますし」という言葉は、移籍することで前向きになれるか。大竹が語った「窮地に立たされている」はそれだけ危機感を抱くことができるか。メンタルこそが新天地で成功のカギとなるかもしれない。



