オリックス宮城「勝ったらやり返せると思った」由伸KOの阪神打線に仕事させず 6回無失点の圧巻投球
「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ8-0阪神タイガース」(29日、京セラドーム大阪)
オリックスの宮城大弥投手が6回4安打無失点と圧巻の投球で日本シリーズ2勝目。ポストシーズンでは昨年の日本シリーズから17回1/3連続無失点と圧倒的な強さを見せた。
立ち上がりからキレのあるストレートで相手打者を押し込んだ。ファウルがほとんど逆方向に飛んだのは、宮城のボールがしっかりと差し込んでいた証拠だ。味方が先制した直後の四回には森下を遊ゴロ併殺打に仕留めて2死を奪ったが、大山、佐藤輝の連打で一、二塁のピンチを招いた。それでもノイジーを三振に仕留めると「野手の方が点を取ってくれましたし、良いリズムで抑えたかったが、なかなかうまくいかず。しっかり無失点で抑えようと思っていた」ド派手なガッツポーズを繰り出した。
打線もその裏、3連続タイムリーを放って西勇をKOし宮城をしっかりと援護。宮城は五回を三者凡退に仕留めると、六回は1死から中野に四球を与えたが、後続をしっかりと打ち取った。
初戦で山本由伸をKOした阪神打線に仕事をさせず「由伸さんが負けてしまったので、勝ったらやり返せると思って気合入れました」と振り返った左腕。「何とか勝てるようにと思いながら投球しました」とテーマを明かした。
第3戦は甲子園に舞台を移す。宮城は「まずは遅くまで応援ありがとうございます」とスタンドのファンに感謝し、「明後日からビジターになりますけど、負けないように応援よろしくお願いします」と呼びかけた。