巨人・阿部監督 ドラ1中大・西舘の指名挨拶で報道陣にお願い「申し訳ないけど僕は人間不信に」ルーキー守る親心にじませる

 ルーキー・西舘勇陽(左)を守るため、報道陣に異例の要望を出した阿部監督(右)=撮影・佐藤厚
 中央大・清水監督(左)、阿部監督(右)から激励される西舘勇陽(中)=撮影・佐藤厚
 阿部監督(左)を迎える(左から)中央大学野球部・清水監督、西舘勇陽、樫山部長(撮影・佐藤厚)
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 巨人は27日、前日のドラフト会議で1位指名した中大・西舘勇陽投手に指名挨拶を行った。

 阿部監督、水野スカウト部長らの訪問に西舘は「非常に指名していただいて嬉しい気持ちです」と笑み。阿部監督の印象について、「自分が小さい時のスーパースターの選手で大学の先輩でもあります。不思議なご縁というか、周りの方々に感謝して、周りの方々のおかげかなと」とうなずいた。

 前日、日本ハムとの競合となり、くじ引きで西舘を引き当てた阿部監督は「投手としてはポテンシャルも高いですし、非常に持っているものはドラフトの中でもジャイアンツとしてはトップクラスの評価をしています」と称賛。監督として母校凱旋にもなったが、「自分としてもまさかこういう形で母校に帰って来られるとは夢にも思ってませんでしたし、本人を前にして初々しいと思いながらも、20数年前僕もここから旅立ったことを思い出して、すごく今日は嬉しいですし、和みますね」と笑った。

 また、会見の最後には監督が自ら切り出し、マスコミに異例の要望。「僕からのお願いがあって、マスコミの皆さんに。僕も20数年前にドラフト1位で入らせてもらって、とてつもないマスコミの方の人数と…。申し訳ないけど訳の分からない質問とかで、僕が人間不信に陥ったことがあります」と経験談を口にし、「やっぱりいきなりプロにきて、ワーって囲まれてやるっていうのは精神的にもきついですし、そこをみんなで彼のことも、球団の選手のことも、みんなで共有してフォローしあえたら。ここのジャイアンツに一体になってほしいなというのが僕からの願いであります」と、ルーキーを守る親心をにじませた。

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