運命のドラフト 12球団の表情は-サプライズ指名の阪神、オリックスは「予定通り」【12球団の総括】
「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)
12球団で支配下72選手、育成で50人の計122人が指名された。
3連覇中のオリックスが上位4選手を高校生で固める一方で、巨人は高校生なしで5選手のうち4選手が社会人と即戦力重視。阪神も1位、2位でサプライズ指名するなど独自路線を貫いた。
答えが出るのは5年後-というものの、ドラフト後には本音もチラリ。ドラフトを終えた12球団の総括、コメントは以下の通りとなった。
▽パ・リーグ
オリックス・福良GM(上位4選手が高校生)「予定通り。良かったです、みんな残っていて。(下位3選手が即戦力投手)そこは戦略なので。何としても欲しかった。3人取れたのは大きかった」
ロッテ・吉井監督(くじ引き3連敗に苦笑い)「よく外れました。(1位の上田は)そのへんの年代の野手があまり多くないので、今いる子たちにも刺激になるんじゃないかと考えてます」
ソフトバンク・王会長「高校NO.1の投手を指名することができて何よりだね。それ以降の選手たちも球団のニーズにあった選手ばかりだし、かなりいいドラフトになったんじゃないかな」
楽天・今江監督(バランス重視)「即戦力投手は大学生2人。あとは将来性。チームのバランスを考えて。今後のことも考えたドラフトになった。100点だと思います」
日本ハム・新庄監督(投手は1位の細野だけ)「今日は正月。全て意見はスカウトたちに任せて。2位がキャッチャー(上武大・進藤)でしたっけ?おーそうなんだって」
▽セ・リーグ
阪神・岡田監督(即戦力の右投手4人、高校生野手2人)「予定通り。もう、左はいらんかったからな。今年に関してはな。まあ、100点でええよ。4、2っていうな。ピッチャー4、内野手2も、うちは内野手はだいぶ辞めたからな」
広島・新井監督(1位の常広ら、即戦力4投手を指名)「(常広は)何年後かには、チームの核となる素晴らしい素質を持った素晴らしい投手。名前からしてカープに縁があると思っていた」
DeNA・三浦監督(3球団競合の度会の交渉権を獲得)「ベイスターズにきてもっともっと成長して、チームを代表する、球界を代表する選手になってもらいたい。あ~良かった(笑)」
巨人・水野スカウト部長「優勝ができていませんので、即戦力というところで、あとここ1、2年育成の選手も育ってきているので。高校生は育成のほうで育成していただいて。支配下は社会人中心になりました」
ヤクルト・高津監督(課題の投手力を補強)「ドラフトの評価はくじを外したので99点。特徴のある選手は取れた。1位から3位は即戦力投手と期待している」
中日・立浪監督(ハズレ1位で亜大・草加、2、3位で二遊間を補強)「80点。取りたい選手はとれた。バンテリンドームは広い。今年は二遊間の守備に苦しんだ。点を取れなかったが、痛い点の取られ方も多かった」





