オリックス・山本由伸 想定外5失点 CS無失点ストップも逆転勝ち「野手とリリーフのおかげ」

 6回、中川圭が適時打を放ち、グラブをたたく山本(撮影・北村雅宏)
 6回、荻野に勝ち越しの適時打を打たれて肩を落とす山本(撮影・堀内翔)
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 「CSパ・ファイナルS・第1戦、オリックス・バファローズ8-5千葉ロッテマリーンズ」(18日、京セラドーム大阪)

 リーグ3連覇のオリックスがロッテに逆転勝ちし、アドバンテージの1勝を含めて2勝とした。エースの山本由伸投手(25)が7回5失点と苦しんだが、六回に紅林弘太郎内野手(21)の勝ち越し適時打など、一挙4得点で試合をひっくり返した。

 エース本来の姿ではなかった。何度も天を仰ぎ、汗をぬぐう。それでもCSファイナルの大切な初戦で7回を投げ抜いた。山本は「全然いいボールがいってなかったし、ボール球も多かったし、苦労しながらの投球になった」と振り返った。

 初回は今季初の1イニング5被安打で3失点。味方打線が三回に追いついたが、六、七回にも1点ずつ失い今季最多5失点。昨年まで防御率0・00だったCSで想定外の投球内容に「体の調子はよかったし、ちょっとでも調子を取り戻せるように試行錯誤しながら投げた」と、修正しながらのマウンドだった。

 中嶋監督も「修正能力の高い選手だが、なかなか今日は戻ってこなかった」と懸念するほど。ヤンキースなどメジャー6球団のスカウトがネット裏に陣取り、相手は勢いに乗るロッテ打線。普段通りの試合の入りとはいかなかった。しかし5失点でも自身CS通算3勝目。「野手の皆さんとリリーフのおかげで勝てた」と、援護に感謝しきりの山本だった。

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