上武大 無傷9連勝V 10球団17人のNPBスカウト集結 進藤「(ドラフト)待つだけ」
「関甲新学生野球、上武大8-3白鷗大」(7日、UDトラックス上尾スタジアム)
上武大が白鷗大に春の雪辱を果たし、2季ぶり39度目の優勝を決めた。負けなしの9連勝で圧倒。今秋ドラフト上位候補に挙がる主将の進藤勇也捕手(4年・筑陽学園)は「4番・捕手」で先発出場し、1打数無安打3四死球だったが、好リードで投手陣を引っ張るなど、勝利に貢献した。
優勝を決めると、進藤は笑顔でマウンドに駆け寄った。2番手の1年生投手・木口と抱擁。「春に白鷗大に負けてから一からチームを見直してきた。全員で戦ってて優勝できてよかった」とほほ笑んだ。
「調子が良くなくてチームのために何ができるかを一番に考えて打席に立った」と、6-3の八回無死二塁では投犠打を一発で決め、得点につなげた。上位候補にも挙がる好捕手に、バックネット裏には巨人やオリックスなど10球団17人のNPBスカウトが集結。快音は響かなかったが、巧みなリードで相手打線を封じるなど、捕手としての能力の高さを見せつけた。
今季は打率が1割台と苦戦。進藤自身も「相当追い込まれている。個人的に思う所もある」としたが、「主将としてそれを出してはいけない」と、主将で捕手、4番を務める重圧も言い訳にしない。
9戦全勝で完全優勝を決め、最高の形で運命の日を待つ。進藤は「(ドラフトの)結果は変わらないので待つだけ」と、ひとまず安堵(あんど)の表情を浮かべた。