ドラ1候補の青学大・常広 初完封11K「成長感じている」 阪神スカウトは4人体制で視察

 東洋大打線を完封した青学大・常広(撮影・吉澤敬太)
 視察する阪神スカウト陣。(左から)吉野氏、筒井氏、葛西氏、渡辺氏
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 「東都大学野球、青学大3-0東洋大」(27日、神宮球場)

 1回戦3試合が行われ、青学大は東洋大に先勝した。今秋ドラフト1位候補の常広羽也斗投手(4年・大分舞鶴)が6安打無失点11奪三振の力投でリーグ戦初完封勝利。走者を出しても要所で三振を奪い、本塁を踏ませなかった。

 ドラ1候補の力を見せつけた。九回までスコアボードに0が並ぶ。今春から先発の役割を任され、リーグ初完封勝利を挙げた常広は「うれしいです」と声を弾ませた。

 要所でギアを上げた。3-0の七回には「気持ちが抜けていた」と無死満塁のピンチを招いたが「(マウンドに来たコーチの)中野さんの言葉で立ち直った」と1番打者から3者連続奪三振。「追い込んでからは狙った」とバットに空を切らせた。

 バックネット裏では、阪神は担当の吉野スカウトに加えて、他の地域を担当する葛西スカウト、渡辺スカウト、筒井スカウトの4人体制で視察。他にも“クロスチェック”を行う球団はあった。西武・潮崎編成グループディレクターは「真っすぐとフォークで危なくなったら三振が取れる。見た目も良いし、結果も良い。1位じゃないと取れないピッチャー」と絶賛した。

 131球で9回を投げ抜いた右腕は、「まだまだ課題は見えるけど、成長は感じている」と充実感をにじませながら汗を拭った。

 ◆常広 羽也斗(つねひろ・はやと)2001年9月18日生まれ、22歳。大分県大分市出身。180センチ、73キロ。右投げ右打ち。投手。豊府小3年から豊府少年野球団で野球を始め、南大分中では大分シニアでプレー。大分舞鶴では1年夏からベンチ入り。青学大では2年春からリーグ戦デビューし、リーグ通算7勝。最速155キロ。50メートル走6秒2、遠投120メートル。

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