日本ハム・谷内 引退試合で5ポジション 三塁→一塁→二塁→遊撃→右翼を守って交代 新庄監督が万能選手に粋な演出
「北海道日本ハムファイターズ2-4千葉ロッテマリーンズ」(27日、エスコンフィールド)
引退試合となった日本ハムの谷内が、5つのポジションを守って現役生活に別れを告げた。新庄監督はユーティリティープレーヤーに5つのポジションを守らせる演出で、送り出した。
7番・三塁でスタメン出場。二回には一塁、三回には二塁、四回には遊撃のポジションにつき、五回は右翼へ回った。五回に先頭の茶谷が出塁したところで、新庄監督は交代を告げた。
谷内は右翼内外野スタンドを埋め尽くした日本ハムファンに帽子を取って何度も頭を下げて、ベンチに下がった。全選手と握手やタッチを交わし、最後は新庄監督とハグして言葉を交わした。
二回には先制打を放った。2死三塁。カウント1-2と追い込まれながら、変化球を中前に運ぶ技ありの一打。一塁ベース上でガッツポーズ。新庄監督はベンチで万歳。スタンドからは大歓声が起こり、泣いているファンもいた。
試合後は引退セレモニーも行われ、「引退試合でセレモニーまでやってもらってプロ野球選手をやめられるなんて、夢にまで思いませんでした。本当にありがとうございました」と感謝した。





