侍ジャパン新監督 井端弘和氏に一本化 選手、コーチとしても経験豊富 就任に支障なし

 野球日本代表「侍ジャパン」の新監督候補が、中日、巨人で活躍した井端弘和氏(48)で一本化されたことが25日、分かった。日本野球機構(NPB)は、今春の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた栗山英樹監督(62)の後任探しを水面下で着手。「侍ジャパン」で選手としても、コーチとしても豊富な経験を持つ井端氏に託すことでまとまった。当面は来年11月の「第3回プレミア12」の連覇が最大の目標となる。      

 世界一奪還を果たして約6カ月。侍ジャパンの次期監督人事に大きな進展があった。中日、巨人で活躍した井端氏に就任要請することで一本化された。

 第5回WBCで日本を率いた栗山監督は5月末をもって任期満了で退任。それでもNPBは水面下で続投を模索してきたが、大会後の栗山監督は「次は若い世代に…」と強い意向があり、翻意することはなかった。

 NPBは、すぐさま後任の監督人事に着手。「若返り」「複数球団でプレー」「侍ジャパンで国際大会を経験」などを監督条件として、40~50人ほどのリストを作成した。前ロッテ監督の井口資仁氏、西武や中日、大リーグで活躍した松坂大輔氏、ロッテ・吉井理人監督…。ズラリと並んだ候補者で最終的に白羽の矢を立てたのが井端氏だった。

 日本代表としては、07年の北京五輪アジア予選、13年の第3回WBCなどに出場。指導者としても21年の東京五輪で侍ジャパンのコーチを務めて優勝に貢献するなどキャリアを積んできた。

 昨年と今年は2年連続でU-12日本代表の監督となり、今年は前年の7位から4位に躍進。年代の垣根を越え、今年は大学日本代表と高校日本代表の臨時コーチにも呼ばれた。

 NPBと井端氏は近日中にも交渉のテーブルにつく予定で、就任に支障はなく合意する見込み。受諾すれば、今年11月に東京ドームで開催される第2回アジアプロ野球チャンピオンシップが新体制の初陣となる。

 ◇井端 弘和(いばた・ひろかず)1975年5月12日生まれ、48歳。神奈川県出身。現役時代は右投げ右打ちの内野手。堀越から亜大を経て97年度ドラフト5位で中日入団。14年に巨人移籍。15年に現役引退し巨人の1軍内野守備走塁コーチに就任。18年退任。現役通算1896試合で打率・281、56本塁打、510打点、149盗塁。ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度。13年WBC日本代表。

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