亜大 エース・草加がドラフト候補同士の投げ合い制す「ライバル心はあるので負けられない」鈴木一央新監督体制では初白星

 「東都大学野球、亜大3-1中大」(18日、神宮球場)

 亜大が逆転勝ちし、鈴木一央新監督体制では初の白星を挙げた。今秋ドラフト候補に挙がる草加勝投手(4年・創志学園)は8回0/3を9安打1失点。129球と力投し、試合終了のあいさつを終えた時には自力で歩けなくなるほど全力を出し切った。

 初回に1点を失ったが、その後は粘りの投球を続けた。六回、七回にはともに2死満塁のピンチを背負ったが、「自分が出したランナーなので、自分が責任を取らないといけないと思って気持ちを入れて投げました」と、いずれも後続を打ち取って本塁は踏ませず。「リズムがうまく作れなかった中でも、しっかり1失点で抑えられたのはよかった」と振り返った。

 中大のドラフト候補・西舘勇陽投手(4年・花巻東)との投げ合いに、「西舘はドラフト1位候補といわれていて、ライバル心はあるので負けられないと思っていた」と草加。バックネット裏では12球団のNPBスカウトが熱視線を送り、ヤクルト・小川GMは、「2人とも現状でも戦力になるし、将来的にも楽しみ」と高評価した。

 アピールにも成功、チームは今季初白星となったが、草加は「最後まで投げられなかったのは反省点。1戦目と3戦目はエースが投げきるというのは生田前監督に常に言われてきていて、歴代の先輩方もそうされてきた。それがエースの仕事」と、反省も口にする。自身の今後にとっても大事なシーズンとなるが、「まずは1部に残ることを常に頭に置いて、自分のことは二の次でチームが勝てればそれでいい。チームの勝ちを優先したピッチングをしていきたい」と意気込んだ。

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