オリックス・山本由伸 両リーグトップ13勝 投手3冠も射程圏「全員で1勝取れた」M18
「北海道日本ハムファイターズ0-1オリックス・バファローズ」(2日、エスコンフィールド)
どれだけピンチを招いても、自分の投球スタイルを貫くだけ。オリックス・山本由伸投手(25)が本塁を踏ませることはなかった。「集中して投げられましたし全員で1勝を取れた。いい試合だったなと思います」。7回4安打無失点で両リーグトップの13勝目。エースで勝負の9月の初勝利を挙げた。
二回から五回まで4イニング連続で得点圏に走者を背負った。「内容的にはあまり良くなかった。ダメなとこといいとこが幅広いというか」。それでも、抑える。要所では三振を取り、9奪三振。五回無死一、二塁では清宮、万波を連続三振に斬った。
二回1死二、三塁では上川畑の強烈なゴロを捕球し、三走をアウトに。六回1死一塁では細川のライナーに反応し、一走が飛び出して併殺。「まぐれです」と笑ったが、フィールディングの良さも投手には必要なこと。小、中学時代は内野手も務め、高校時代から守備はピカイチだった。「基本ですので」。細かい部分にも勝てる理由が詰まっている。
9月は自身12連勝。連覇した21、22年は負けなしと勝負どころに強い。「体調管理をして、野球に集中できている」。夏場に失速しないよう、野球のために睡眠や食事など普段の生活から徹底。13勝、防御率1・34、勝率・722といずれもトップに立っており、投手3冠は射程圏だ。
チームは連敗を止め、ロッテも敗れたため優勝マジックは18に減った。26試合を残して、シーズンの勝ち越しも決めた。「投げる試合は全部勝つつもりで投げています」。山本の快投で、また3連覇へと近づいた。




