波乱の夏も大阪桐蔭は3戦連続コールド勝ちで4回戦突破 エース前田は今大会初登板で2被弾も6回2失点
「高校野球大阪大会・4回戦、大阪桐蔭10-2東海大大阪仰星」(24日、南港中央野球場)
3年連続での夏甲子園出場を目指す大阪桐蔭が4回戦を突破した。今秋ドラフト候補の最速148キロ左腕・前田悠伍投手(3年)が今大会初登板、初先発。二回と六回に本塁打を浴びながらも、6回4安打2失点、4奪三振でまとめた。
「ボール自体は悪くなかった。甘い球がいってしまったのは自分の力不足。高めに浮いたり内に入ってしまったりしたのでそこは課題です」。
満を持して今大会初のマウンドに上がった前田。しかし、二回に6番・中村に左翼席へ先制弾を献上する。その後は打たせて取る投球を披露し、走者を出しながらも三回から五回までは無失点に抑えた。
6点リードで迎えた六回に、5番・米沢にこの日自身2本目の本塁打を浴び、2失点目。この回でマウンドを降り、初登板を終えた。
この日の登板が今春センバツ準決勝以来の公式戦のマウンドとなった。「試合で投げるのは楽しい。いい緊張感をもってマウンドに上がれた。良いボールもあったのでそこはプラスに捉えたい」。失点は喫したものの、収穫も口にした。西谷監督も「バッター見ながらしっかり投げてくれたんじゃないかなと思います」とうなずいた。
打線は三回以降、八回まで毎回得点を記録。犠打を絡めながら、直実に得点を重ねた。
智弁和歌山、明徳義塾など、名門が地方大会で敗退する“波乱の夏”と言われる中、大阪桐蔭は危なげなく5回戦へ。前田は「夏は何があるか分からないので、どれだけ1試合粘り強く戦えるかが大事。次の試合に向けて全員で向かっていきたい」と力を込めた。次戦は26日に大冠と対戦する。





