千葉大会・大本命の専大松戸がサヨナラ勝ちで準決勝進出 3時間超え延長十二回の熱戦制す
「高校野球千葉大会・準々決勝、専大松戸2-1拓大紅陵」(22日、千葉県総合スポーツセンター野球場)
今春センバツ8強の専大松戸が、延長十二回タイブレークの末にサヨナラ勝ち。試合時間3時間を超える熱戦を制し、2季連続の甲子園出場へ、あと2勝とした。
両チーム一歩も譲らなかった。無得点のまま九回を終え、延長十回タイブレークに突入。試合が動いたのは延長十一回だ。1死一、二塁のピンチを背負うと、5番・黒田陸外野手(3年)に左前適時打を許して先制された。
すぐさま反撃した。1点を追う延長十一回。無死一、二塁から4番・吉田慶剛捕手(3年)が放ったゴロを処理する二塁手と一塁走者が接触し、審判員から守備妨害と宣告された。
この判定に専大松戸が抗議。審判団は約15分間の話し合いを行い「守備妨害が発生しました。守備優先でございますので、一塁ランナーをアウトにし、二塁ランナーを二塁に戻し、バッターランナーを一塁で。1アウトランナー一、二塁で再開します」とアナウンス。スタンドからは悲鳴が上がるなど、異様な空気に包まれた。
1死一、二塁から再開。続く打者は四球を選んで満塁に。代打・小林大輝内野手(3年)は遊ゴロを放ち、併殺崩れの間に三塁走者が生還し、試合を振り出しに戻した。
勝利への執念を見せたのは延長十二回だ。無失点で切り抜けた、裏の攻撃。1死一、二塁で9番・宮尾日向内野手(3年)が放ったゴロを一塁手が捕球し、二塁へ送球したが悪送球に。その間に二塁走者がサヨナラのホームに生還した。




