ふくらはぎに死球を受けた中日・小笠原が気迫の7回2失点 七回のピンチ切り抜け吠える 死球直後は球場騒然

 ヤクルト打線に立ち向かう小笠原(撮影・佐藤厚)
 6回、宇佐見は右越えに勝ち越しの1号ソロを放つ(撮影・佐藤厚)
 6回、宇佐見は右越えに勝ち越しの1号ソロを放つ(撮影・佐藤厚)
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 「ヤクルト-中日」(13日、神宮球場)

 中日が先発・小笠原慎之介投手の7回2失点の好投で6勝目の権利を手にマウンドを降りた。

 思わぬアクシデントが襲ったのは三回の第1打席だった。ヤクルト・小沢が投じた変化球が引っかかって右ふくらはぎを直撃。激痛に表情をゆがめバットを投げながら一塁へ向かった左腕。だが引きずる様子があったため、いったんベンチへさがって治療を受けた。

 死球を受けた直後は怒号が飛び交い、神宮は騒然となった。中日応援団からは「頑張れ!頑張れ!小笠原!」のコールがわき起こり、再び一塁へ戻ってくるとスタンドからは大きな拍手が降り注いだ。

 投球では影響を感じさせることなく、村上にソロ本塁打を浴びたものの粘りのピッチング。七回に1死一、三塁のピンチを招いたが、長岡を外角スライダーで二直、代打・川端を遊ゴロに仕留め、マウンドを降りる際には力強く吠えた。

 打線も左腕の気迫に奮闘。六回には女房役の宇佐見が勝ち越しとなる移籍後初アーチを放ち「打ったのはフォークボールです。打てて良かったです」とコメントした。八回には石川昂の左翼線二塁打で一塁から岡林が全力でホームを目指し、最後は相手捕手のタッチをかわしながらの鮮やかなスライディングで貴重な追加点を奪った。

 高津監督のリクエストも実らず判定通りセーフとなると、小笠原はベンチで手をたたいて満面の笑みを浮かべていた。

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