楽天 プロ2勝目の藤井「最後の1本を打たせなかったのがよかった」

 今季初勝利を挙げウイニングボールを手に会心の笑みを浮かべる藤井(撮影・開出牧)
 力投する藤井(撮影・開出牧)
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 「ロッテ4-11楽天」(2日、ZOZOマリンスタジアム)

 楽天の藤井聖投手は、今季初登板初先発で5回1失点と力投。昨年4月28日に同球場同戦で挙げたプロ初勝利以来の白星をつかんだ。左腕は「最悪です」と5四球と制球に苦しんだが「最後の1本を打たせなかったのがよかった」と安堵(あんど)の表情だった。

 粘りきった。勝利投手の権利をかけた1点リードの五回、2つの四球も絡み、2死満塁の大ピンチを迎えたが「気持ちで負けないように開き直りました」と藤岡を二ゴロに打ち取り、切り抜けた。

 プロ野球独特の空気も味わった。21年入団の藤井は、声出し応援が初めての経験。「すごい応援で、カード初戦(先月30日)に球場の雰囲気を感じておいてよかった。今までこんな大歓声の中で野球をやったことがないので、最初だったら飲まれちゃってたかもしれないです」と笑顔を見せた。

 石井監督も「何とか粘った。先頭の四球は課題だけど、全体的にはいいボールが多かった」と球の質を評価。左腕は「細かいコントロールは正直ないので、強い球を投げる気持ちで投げていきたい」と力を込めた。

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