背筋がピンと伸びた凜々しい立ち姿が印象的だった杉下茂氏 「ブルペンにいてくれるだけでいい」と落合監督

 杉下茂さん
杉下茂さん(右)にあいさつする中日・落合博満監督=2011年1月14日
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 沖縄・北谷のブルペン。ジャージーに身を包み、投手の後方で時に腕を組み、柔らかい表情で投手陣が投げ込む球筋を見守っていた杉下茂氏。孫以上に年の離れた選手達の一挙一動を、メガネの奥から優しく眺めていた印象が思い出に残る。

 決して自分から進んで教えるというスタンスではなかったと記憶する。当時の落合博満監督、森繁和ヘッドコーチから「コイツ、見てやってもらえませんか」「フォークの投げ方教えてやってください」と言われて初めて、声をかけていたように思う。

 2000年代半ば。齢80を超えていたが、ブルペンで2時間以上立ちっぱなしでも、用意された椅子に座ることなく、背筋がピンと伸びた凜々しい立ち姿で最後の投手が投げ終わるまで視線を送り続けていた。

 「僕はね、体が丈夫なんだよ。だから、もっと立ってろと言われれば、まだまだ立っていられるよ」と豪快に笑い飛ばしていた。教え方のスタンスについて問うと「受け身で教えられて身に付いたものほど、消えていくのも早いものだよ。自分で試して分からない、できないから他人に教えて欲しいと願う。そうやって体に染み込ませたものが初めて、自分の力になるというものだよ」と時間を気にせず、語ってくれたことを思い出す。

 落合監督は当時、「杉下さんはOBの代表として、ブルペンにいてくれるだけでいい。そこに杉下さんの姿があることが大事なんだ」と話していた。中日黄金期を支えた伝説の投手に合掌-。(2002年~2011年中日担当・デイリースポーツ・鈴木健一)

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