DeNA交流戦首位浮上 令和版マシンガン打線誕生 三浦監督「いい攻撃ができた」
「DeNA6-2西武」(3日、横浜スタジアム)
雨が上がり、青空がのぞき込んだ。98年に優勝&日本一を達成した復刻ユニホームで躍動する選手たち。2試合連続の2桁安打で、マシンガン打線の復活か-。いや、違う。走力も兼ね備えた令和版マシンガン打線誕生で、DeNAが交流戦首位浮上だ。
死角はない。二回にオースティンが気迫のヘッドスライディングで二塁打をもぎ取り、先制点へと導いた。さらに五回には下位打線から作った好機を1&2番が返し、七回には上位打線がチャンスメークし、中軸が連続犠飛で加点。抜け目のない打線に、三浦大輔監督(49)も「いい攻撃ができた」と誇った。
だが、背番号「7」を継承する佐野は首を横に振った。同点の五回に決勝点となる右前打を放つも、「あの成績の1番じゃ、(マシンガン打線は)OKもらえないですよ」とさらなる向上を誓う。98年日本一時に7番を背負った鈴木打撃コーチから「あんまり考えすぎるなよ」と助言を送られる日もあり、「安心させられるように」と結果での恩返しを約束した。
歴史をつなぎながら、25年ぶりの頂点を目指す1年。三浦監督が笑みをにじませながら、「6点か」とつぶやく。「アグレッシブな走塁も打線につながった。いいんじゃないですか、令和版で。あとはファンの方に認めてもらえるように、明日からもやっていきます」。復活ではなく、求めるのは進化。まだ始まったばかりだ。