ボクシング元世界３階級王者の長谷川穂積氏（４２）が２６日、今春センバツ準Ｖの報徳学園で「夢を掴むまで」と題した講演会を開いた。進学コースの１年生から３年生の約６３０人が参加。自身の経験や減量の苦労などを話し、講演会後には舞台上でミット打ちを実演するなど、高校生らとの交流を楽しんだ。

　「１人でも２人でも、今後の人生を歩んでいく上でヒントになればなと思って話をさせてもらいました」

　ＷＢＣ世界バンタム級王座を１０度防衛し「絶対王者」と称された長谷川氏。３５歳９カ月で世界王者に返り咲くなど、さまざまな試練を乗り越え、世界の舞台で戦った経験や考え方を伝えた。

　参加した今秋ドラフト候補の堀柊那捕手（３年）は「『練習が本番で試合はおまけ』という言葉が一番いいなと思いました」と感銘を受けた。

　長谷川氏にとっても充実した約１時間の講演だったようで「若さであったり元気であったり、キラキラした目を見ると、これから先、楽しみたいなと思いますね」と夢を追う人たちへ、今後も熱く語り続ける。