オリックス 折れたバット直撃の宮城は「正直、ボールしか見えてなかった」「アドレナリンが出て」と大事には至らず
「ロッテ1-1オリックス」(16日、ZOZOマリンスタジアム)
オリックスの宮城大弥投手はアクシデントがありながらも、7回5安打1失点と試合を作った。
初回に球場が騒然となった。1死二、三塁で宮城は打席に井上を迎えると、内角直球でバットを折った。次の瞬間、折れたバットが腹部と左手首に直撃。「当たって、痛って思いました」。それでも、すぐに打球を処理し、三塁で走者をアウトにした。
「正直、ボールしか見てなかった。勝ちたかったので、アウトにできるものをアウトにしたいと無我夢中でした」
痛みよりも、ワンプレーへの執念が勝った。結局、この回を無失点。四回に1点こそ失ったが、5月負けなしの男がドローへと持ち込んだ。
左手首にはテーピングが巻かれていたが、平然と「大丈夫です」。あのシーンを振り返っても「うすうすは気づいてましたけど、よけても当たると思った。そのままボールに向かっていきました」と淡々と話した。
同学年の紅林の今季1号には「遅いですけど」と愛のツッコミ。「欲を言えば、もう1本打ってほしかったですけど。明日に期待したいと思います」と話した。